名探偵コナンの作中でも重要なキャラクターのひとり、ベルモット。
ベルモットに関しては謎が多く、コナンの正体を知っていながら、その事実を黒の組織に隠して、守っていることは有名ですよね。
この記事では、
- ベルモットがコナンを守る理由は何か?
- ベルモットが蘭のことをエンジェルと呼び、蘭を撃てないのはなぜか?
をまとめました。
結論から言いますと、ベルモットがコナンを守る理由は「NYの事件で通り魔に扮したベルモットが、新一と蘭に命を助けられた」からです。
NY事件も含めて詳しく解説していきます。
ベルモットがコナンを守る理由はなぜ?
ベルモットがコナンを守る理由は、以下の2つではないかと考えられます。
- 新一に命を助けられたから
- 蘭を悲しませたくないから
どちらもNYの事件で新一と蘭に命を救われた出来事が、大きく関係していると考えられます。
自分を助けてくれた2人を、大切にしたいというベルモットの思いを感じますね。
1:新一に命を助けられたから
ベルモットがコナンを守る理由の1つ目が、「新一に命を助けられたから」です。
ベルモットと新一が初めて接触したのは、新一と蘭が訪れたNYでの事件の時。
ミュージカルで起こった事件の後、通り魔に扮したベルモットと蘭が、廃ビルで出くわしてしまいます。
そのとき、口封じのため蘭を撃とうとしたベルモットですが、もたれかかった柵が壊れ転落しそうになります。
それを助けたのが欄と新一でした。
2人の行動が理解できず、自分を助けた理由を問うベルモット。
新一は「人を助けることに理由などいらない」とベルモットに告げました。
この出来事がベルモットの命だけでなく、心も救ったのではないかと予想されるわけです。
2:蘭を悲しませたくないから
ベルモットがコナンを守る理由の2つ目は、「蘭を悲しませたくないから」という理由です。
新一と蘭によって命を救われたベルモット。
救われた時から2人の存在はベルモットにとって大切なものになったようです。
もしコナンが黒の組織の手によって消されてしまうと、蘭が悲しむことに…
蘭の悲しむ姿を見たくないという思いから、コナンを守っているとも予想できます。
ベルモットはなぜコナンの正体を知っているのか?
ベルモットがコナンの正体を知っている理由は、新一の母・工藤有希子にあります。
新一の幼い頃の顔を母・有希子がベルモットに見せていたため、ベルモットはコナン=新一だと知ったということです。
ではなぜ有希子はベルモットに、新一の幼い頃の顔を見せていたのか?
それは有希子とシャロン・ヴィンヤード(ベルモット)が昔からの知り合いだからです。
以下の3人は同一人物であると明かされています。
- ベルモット
- アメリカの大女優「クリス・ヴィンヤード」
- クリス・ヴィンヤードの母「シャロン・ヴィンヤード」
シャロン・ヴィンヤードも娘のクリス・ヴィンヤードと同じくアメリカの大女優であり、有希子の女優仲間でした。
シャロンと有希子は若いころからの付き合いで、変装術も2人で学びに行ったとか。
2人の付き合いはお互い子どもが産まれても続いていたようなので、幼いころの新一の顔をベルモットに見せていた可能性が高いです。
幼い頃の新一と瓜二つのコナンを見れば、コナンの正体が幼児化した工藤新一だと容易に気が付くことができたというわけですね。
幼い頃の新一を知っているベルモットだからこそ、コナンの正体を簡単に見破ることができたと考えられます。
関連記事:コナンの正体を知っている人物は?
ベルモットがコナンを守る理由となったNYの事件は漫画だと何巻?アニメだと何話?
ベルモットがコナンを守る理由となった、NYの事件が収録されているのは、
- 原作:34巻File11「ゴールデンアップル1」~35巻File4「ゴールデンアップル5」
- アニメ:286話~288話 「工藤新一NYの事件」
です。
そもそもベルモットが通り魔に変装していたのはなぜ?
ベルモットが通り魔に変装していた理由は、FBI捜査官である赤井秀一をおびき出すための罠を張ったためでした。
赤井秀一は黒の組織のボス「あの方」が唯一恐れている存在。
組織を壊滅させる「銀の弾丸(シルバーブレッド)」になりうる赤井秀一を始末するために、ベルモットは通り魔に変装しました。
ただの通り魔であれば赤井秀一も油断して、始末しやすいのではないかとベルモットは考えたようです。
しかし、さすがはFBIきっての切れ者、赤井秀一。
通り魔に変装していることを見抜いて、ベルモットを窮地に追いやったのです。
そんな状態で遭遇してしまったのが、新一と蘭だったというわけですね。
ベルモットが蘭をエンジェルと呼ぶ理由・蘭を撃てない理由もNYの事件が関係してる?
ベルモットが蘭をエンジェルと呼ぶ理由は、やはり「蘭に命を救われたから」と考えられます。
ベルモットは通り魔として新一・蘭と遭遇する前に、シャロンの姿で「ゴールデンアップル」の舞台裏にて行動をともにしています。
そのときには自分の人生はいいことなんかなく、自分にエンジェルは微笑んでくれなかった、と悲しげに表現していました。
しかし通り魔事件が明けた翌日、有希子との電話でシャロンに扮したベルモットが、自分にもエンジェルがいたのだと話しています。
ベルモットにとって損得で考えず、目の前で危険が迫っている人を助ける蘭が天使に見えたということでしょう。
そのときからベルモットの中では、蘭の写真に「Angel」と記入するほど大切な存在になったようです。
NYでのベルモットと蘭の出来事は、満月の二元ミステリーにも関係してきます。
このとき、ベルモットは蘭を撃つことができなかったのですが、その理由もNYでの事件が関係しているのではないでしょうか。
満月の二元ミステリーでは、ベルモットは裏切り者の灰原を始末しようと拳銃を向けます。
ベルモットが灰原を撃とうとしたときに、身を挺して灰原をかばう蘭。
灰原に覆いかぶさった蘭を撃つことができないベルモットは、蘭に灰原から離れるように声を荒げます。
結果、ベルモットは2人とも撃つことができず蘭と灰原は助かったというわけです。
ベルモットが蘭を撃てなかった理由はNYで助けられたことにより、エンジェルと呼び敬愛する蘭を殺したくなかったというベルモットの心情が伺えますね。
まとめ
ベルモットがコナンを組織から守り続ける理由は、NYの事件で新一と蘭に命を助けられたからでした。
命を助けられたベルモットはその後、蘭をエンジェルと呼ぶようになります。
別の事件で裏切り者を始末しようとした時も、蘭に当たってしまうからと銃を撃つことができませんでした。
ベルモットにとってNYの事件はそれほど大きな出来事であり、命だけでなく心も救われたと考えるほどだったのでしょう。
まだまだ謎の多い人物ではあるベルモットですが、これからの物語でどのような立場で活躍するのかとても楽しみなキャラクターです。
今後の話の展開に期待したいですね。